工務店紹介サイト「職人らんど」について
「職人らんど」は建築木材業者「フジイ銘木店」が運営しています。材料屋だからこそ、工務店や大工さん、設計事務所の事をよく知っています。
皆さんの地元には、腕も、センスも、面倒見も良い工務店や大工さん、設計事務所がたくさんあります。全国展開する大手ハウスメーカーにはできない、原価に近い価格設定はもちろん、終始一貫して同じ人が担当するが故に相互理解が深められ、安心して仕事を任せられること、引き渡し後の相談もし易いことなどメリットがたくさんあります。
しかし、営業マンや広報手段を持たない彼らのことを、一般の皆さんが知るきっかけもないのが現状です。
そこで、これから家を建てよう、リフォームをしよう、とお考えの皆さんと、地元の工務店や大工さん、設計事務所との橋渡しの一役を担えたら、と考えてこのサイトを立ち上げました。隅々までご覧いただき、お気軽にお声かけくだされば幸です。
サイトで主に登場する用語を解説します
ここでは、初めて家を建てようとしている方や、そもそも建築業界とは縁遠かった方に分かり易いように、そしてこのサイトをより快適にご利用いただけるように簡単な解説をします。
工務店とは?
一口に工務店、といってもさまざまな形態があります。広く見渡せば、土地付き建て売り住宅の販売を主業務としていたり、設計事務所やハウスメーカーの下請けとして主に工事を行っているというケースもありますが、「職人らんど」でご紹介する工務店は、打ち合わせ・設計・材料手配・工事・アフターメンテナンス・リフォーム・リノベーションなど、家を建てて管理していくところまで全工程に携わるケースがほとんどです。場合によっては設計事務所とのコラボレーションで家を建てることもあります。お施主様の意向に沿った家を完成させるために、それぞれの工程における最適な専門職を手配するコーディネーター的役割も行います。
大工さんとは?
主に工務店などの下請けあるいは社員として、実際に家を建てる業務に携わります。大工さんの中には経験や人脈から建築実務以外の部分、つまり設計や自分以外の専門職(左官職人、外構職人など)の手配などを行って、自分自身が工務店的な役割まで兼ねるケースもあります。
設計事務所とは?
家を建てる全工程の内、デザイン・設計の段階におけるスペシャリスト集団です。法令や予算以外の制約を受けないため、自由度の高いデザイン・設計が可能です。おしゃれな家を建てられるのはもちろんですが、地形や立地など条件が悪い土地に家を建てる場合、狭小住宅、あるいはそこに住む家族のライフスタイルに合わせた設計を、まったくのゼロベースから考えることが可能です。また、設計事務所は、基本仕様が決まっているハウスメーカーや、自社施工のためにあまり厳密な設計図面が必要ない工務店とは違い、一棟ごとに細部までを設計しなければなりません。同時に、工務店に渡す詳細な図面も必要になるため、書き起こす図面の量も膨大になります。実際に建築現場で家を建てる段階では監理を行う立場に立ちますが、監理される側と立場がはっきり分かれるため、正常なチェック機能が働き、手抜き工事に最もなりにくいことも特長の一つです。
ハウスメーカーとは?
住宅建築を規格化・工業化することで材料の大量仕入れ・大量販売を可能にし、低コスト化を図るために考案されたシステムです。ところが、棟数をたくさん売らなければならないため、工務店や設計事務所などと比較して広告宣伝費や住宅展示場の建設・維持・運営、営業マンの人件費など、多額の経費が必要です。その結果、工務店や設計事務所で家を建てるよりもコスト高になってしまうケースも少なくありません。また、ハウスメーカーが広告や展示物件に表示している「坪○○万円」は本体価格の最低基本料金で、仕様や材料に要望を加えていくと金額も上がります。従って、実際に住むために必要な施設設備を整えた状態で最終的な見積を取らなければ、工務店や設計事務所と比較できません。さらに、ハウスメーカーで家を建てる場合、全てが規格内に収まっていれば良いのですが、規格を外せば外すほどコストが急上昇していくことも特徴の一つです。規格から外れる要因は、前述の仕様や材料などお施主の要望の他に、家を建てる土地の面積や地形などがあります。狭小地や不整形地の場合、斜線制限や隣接家屋との調整などによって建物の形状が複雑化していくため、結果的にコストの上昇を招きます。